7月4日(金)、3日間にわたって開催された「2025 SDGs探究と実践に関する高校生会議」が台南市で幕を閉じました。最終日は、午前に国立台湾文学館と林百貨店、午後に台南市立博物館と延平郡王祠を訪問し、SDGsに関わる台湾の文化や歴史について学びました。
国立台湾文学館は、かつて日本統治時代の台南州庁舎として建てられた歴史的建造物で、現在は台湾文学の多様性を伝える資料館として活用されています。林百貨店は1932年創業のレトロな百貨店で、台湾南部で初めてエレベーターを導入した建物です。近年リニューアルされ、文化と商業の融合スポットとして再び注目されています。
午後に訪れた台南市立博物館では、台南に残る歴史遺産や地域の文化資源をまとめて展示しており、台湾の伝統とSDGsとのつながりを感じ取ることができました。隣接する延平郡王祠では、台湾の英雄・鄭成功を祀る荘厳な建築と文物に触れ、台湾と日本、中国との歴史の交差点について深く考える機会となりました。
その後、15時過ぎにバスで高鉄台南駅へ移動し、新幹線で台北へ。台南の穏やかな街並みに慣れていた参加生徒たちは、台北駅に降り立つと、人の多さや高層ビル群に驚きの表情を浮かべていました。
18時ころには、台北101の展望台へ。世界有数の超高層ビルの89階まで、わずか数十秒で上がる高速エレベーターを体験し、眼下に広がる夜景に息を呑みました。夜は地下のフードコートで夕食をとり、ホテルへ戻りました。